「よーし、片付けるぞ!」と思った時、
多くの方は、今からお伝えする
4つの言葉の意味を混同して、
同時進行で進めようとしてしまいます。
でも、部屋を整えたいなら、
片付けにまつわるこの「4つの言葉の意味」を
きっちり分けて考えるのが、とっても大事。
ここでは、片付けにまつわる4つの言葉の意味と、
順序についてお話します。

4つの言葉、とは
「整理」
「収納」
「片付け」
「掃除」のステップのこと。
図に描いたピラミッドでいうと、
ちょっと見方が難しいですが、
ピラミッドの下から順に表されています。
なぜ下からなのかというと、
土台を重ねていくように、
着実に下から順番に行う必要があるから、なんです。
(土台なので、下が未完成だと、
上のものはグラグラ不安定でうまく積み上がらないですよね!)
下から順番にこの作業を積み重ねていくことが
とても大事なんです。
「整理・収納」はイベント
ピラミッドの上2つと下2つ、つまり
「整理・収納」と「片付け・掃除」は、
まとめて片付けを表す単語として捉えられることもありますし、
でもなんとなく違う意味だよな〜、と思われる方も多いかと思います。
そのとおりで、明確に性質が違います。
どう違うかというと…
土台部分にあたる「整理」「収納」は、
日常の家事として行うのではなく
「イベント」だということ。
時間も体力も気力も
しっかり準備して行うような、行事です。
これを日常生活の中で、
家事の流れで行おうと思っても難しいです。
というのも、次にお伝えするように、
「要不要の判断をし、
どこが一番適した収納場所かを考えて決定する」
これを、すべてのものに対して
行っていく、地道な作業が
「整理・収納」だからです。
判断力が問われます。
経験も必要です。
収納の知識や、空間認識力も求められます。
それなのに、家事(誰でもできる、と思われがち…)として捉えてしまうから
「片付けが苦手なんです〜」とご自分を責める方の、なんと多いことか。
整理
「整理」とは、ものを分ける&減らすこと。
部屋を整えるために最も大切(9割はここで決まるという感じ!)
ここで自分の暮らしに「必要なもの」を選ぶことができれば、
あとのステップは勝ったも同然です。
実は、片付けがうまくいかない原因のすべては、
「ものが混ざってしまっている」ことにあると言っても過言ではなく…
それくらい「混ざる」は危険です。
種類の違うもの、使用頻度の違うもの、
所有者の違うもの…。
まずはこれらの混ざってしまったものを、
きちんと分けていく。
そして、適正量を見つけて、減らします。
適正量まで減るということは、
つまり「管理できるようになる」ということ。
突然、脳のキャパシティにカチっと収まるときがやってきます。

収納
「収納」とは、「整理」のステップで分けたものを、
出し入れしやすい収納をつくることです。
「整理」をしないままものを収納しようとしても、
それは「隠しているだけ」。
分けたものを、収納用品などで仕切ることで、
何がどこにあるか管理できるようになり、
かつ取り出しやすい収納をつくることができます。
ここまでが、日常の家事を楽にするための
「土台づくり」です。
言い換えれば、
「すべてのものに定位置をつくる」作業です。

「片付け・掃除」は日常の家事
さて、ではピラミッドの上部に積まれた
「片付け」「掃除」にはどんな意味があるかというと、
片付け
「片付け」とは、使ったものを日々「定位置」に戻すこと(リセットする)。
掃除
「掃除」とは、汚れを落として、清潔にすること。

「整理」「収納」でしっかり土台づくりができた家なら、
片付けは使ったものを定位置に戻すだけ。
ものが定位置に戻るのが当たり前になれば、
普段出しっぱなしのものは減り、
掃除もずっと楽になります。
土台づくりをしないまま、
日々の家事の中で
これらの作業をいっしょくたに考えたまま
「片付けよう!」と思っても、
なかなかうまくいきません。
がんばっても片付かない理由が
なんとなく分かりましたでしょうか?
順番はわかったけれど、
じゃあどうやって整理すればいいの?と思ったら…

すべての持ち物は、
4つに分けることができます。
次の記事もぜひご覧ください。