収納は整ってるのに、探しモノがなくならないのはなぜ?

湘南・辻堂/茅ヶ崎エリアで活動する整理収納アドバイザー
佐藤ようこです。

訪問サポートに伺う中で、
ある共通するお悩みに出会うことがあります。

それは、
「一見整ってみえるのに
探しモノがなくならない」こと。

どちらのお宅も、
収納扉の中には引き出しが並び、
その一つ一つには
きちんとラベルもついていました。

「定位置作り」に一生懸命取り組まれたのが伝わってきます。

けれど、探し物がなくならない、
というのはなぜでしょうか?

問題点①分類が細かすぎる

引き出しは、
細かいモノを分類するのに適しています。

けれど、細かく分類しすぎると
逆に使い勝手が悪くなることもあります。

例えば文房具は、
「ペン」「カラーペン」「鉛筆」「テープ」「マスキングテープ」
「のり」「はさみ」「カッター」「クリップ」「消しゴム」「修正テープ」
このように分けられるのですが、

これらを全て分類して引き出しに入れると、
何が起こるでしょうか?

引き出しを開ける前に
目的のラベルを探す手間が増えますよね。

そうなると、
別の引き出しに戻してしまったり、
引き出しの上に放り出してしまう…
こんなことが考えられます。

問題点②使っていないモノが増える

「消しゴム」につき一つ、
「テープ」につき一つ、
「クリップ」につき一つ…

贅沢に引き出しを使っていると、
どんなことが起こるでしょうか?

スペースがあるので、
モノを増やすことに抵抗がなくなります。

そうなると、
引き出しの中は消しゴムでいっぱいなのに、
実はほとんどは使っていない…
ということが起こります。

使用頻度で分ける

おすすめは、
モノ別に分けることにこだわらず、
使用頻度別に分けることです。

文房具なら、
週に一度くらい使うモノをひとまとめにする。
(ハサミ、ペン、お名前ペン、セロテープ、のり、画鋲など)

それ以外は「たまに使う文具」として、
ひとまとめにしまいます。

数が多くてカテゴリーで分類したい時は、
さらにジッパーバッグに小分けにすると、
探しやすくて便利です。

引き出し一つを開けるだけで
あとは目視で欲しいモノを確認するだけ。
とてもシンプルです。

しまうときも、
引き出し一つを開けるだけ。

使ってないモノまで、綺麗にしまわなくていい

普段滅多に使わないモノまで
こまかく分類されていて、
中身をいざ出してみると
「これ、全然使ってません‥」

そんな場面によく出会います。

細かく分類がしてあると、
確かに使うときにラクなこともあります。

でも使ってないモノがほとんどなら
その分類に意味はありません。

使いやすく分類しているつもりが
逆に出し入れしにくい収納を作り出しているのです。

SNSでズラリと並んだ美しい収納を見て
「収納」とは、細かく分類されて、綺麗に並んだ引き出しを
イメージされる方もいるかもしれません。

ちがいます。
「収納」とは、
使うモノを、出し入れしやすくしまうことです。

引き出し収納を使われている方は
「逆に使いにくくなっていないかな?」と
考えてみてくださいね◎