
こんにちは!
整理収納アドバイザーの佐藤ようこです。
神奈川県の湘南エリア(茅ヶ崎・鎌倉・藤沢・辻堂近辺)を中心に出張お片付けにお伺いしています。
また、モノとの関係を整理して、「なりたい自分・ありたい自分」に近づくためのお片づけ「片づけ心理学®︎」をオンラインでお届けしています!

頂きものを捨てられなくて、苦しめられていることに気づきました…
先日お伺いしたお客様が、押し入れから出した大量のモノを目の前にして、思わずこう呟いていらっしゃいました。
プレゼントで頂いたモノが使われずに収納の奥に眠っているよ〜という方は多くいらっしゃるんじゃないかなと思います。
今日はそんな方へ向けて、頂きものに苦しめられない考え方をお伝えしてみようと思います。
頂いたモノは、すぐ使う
私個人としては、基本的には「頂いたモノは、すぐ使う」というスタンスでいます。
日用品・食べ物・消耗品などは、すぐに開封して、使う場所に置き、まず使ってみます。そしてできれば感想や、子どものために頂いたモノだったら子どもが使っている様子などを写真に撮って、贈ってくれた方に送ります。
「好みじゃない」とかいう感情は一旦封印して、誰かが私や私の家族のために選んでくれたことを嬉しくありがたく思いながら、使わせてもらいます。誰にどんなきっかけでもらったモノかにもよりますが、誰かが私のためを思って選んでくれたモノだったら、その気持ちがとても尊いと思っているので、「好みに合わない」という理由で初めから突っぱねることはせず、できるだけ使いたいです。
使わないものは、使う人へ回していく
食べ物など「苦手」だったり、使ってみたけれどその後あまりにも出番がない場合もあります。しばらく使ってみて、使いにくさを感じる場合は、手放すことを考えていきます。
飾り物や着用するモノだったりすると、使っていて気分が下がってしまうことも。そういうものは自然と手に取らなくなっていきますし、そんな状態で無理して使い続けるのは贈った人にとっても悲しいこと。
とはいえ「壊れているならまだしも、使えるモノは簡単に手放せない」という気持ちがあるのは良くわかります。
モノも、くれた人の気持ちも、ないがしろにしない優しい方なのだと思います。
けれど、考え方をちょっと変えてみてほしいのです。
使えるモノこそ、使われずにしまい込まれたままの状態でいるのが、一番不幸です。
モノにとっても、モノを作った方にとっても…使われるために生まれてきたはずのモノが「使われない」こと。「モノを大切にしている」と言えるでしょうか?
お客さまの家の押し入れからは、箱に入ったままのウィスキーが出てきました。旦那さんが頂いたそうですが、なんと家族の誰もお酒を飲まないとのこと。
私は、それなら使える状態のうちに、使ってくれる人のところへ回していくことを考えるべきじゃないかなと思っています。あなたの家では使われないモノでも、誰かの家では喜んで使われる…ということはあります。贈ってくれた方の「気持ち」をありがたく受け取って、気持ちとモノとは切り離していきましょう。
ちなみに、贈ってくれた相手に頂いたモノの行く末を伝える必要はないと思います。伝えられるとガッカリする方も中にはいらっしゃいます。ただお酒など、今後の付き合いで判明してしまう場合もあるかと思うので、「実は飲めないから、お酒が好きな家族に譲ったら、めちゃくちゃ喜んでもらえたんだ!」などお伝えするといいのではないでしょうか。
持ち続けると、決める
手作りなど、自分ではもう使わない上に、売ったり寄付したりするのが難しいモノもあるかと思います。
作ってくれた労力や気持ちのことを考えると、捨てるというのはあまりに心苦しい行為に感じることも。
そういう時は無理に手放そうとしなくて大丈夫です。もしあまりにも大きいとか、この存在のせいで家の収納が圧迫される…という訳でなければ、小さな箱にまとめて、とっておくのも一つの方法。その方が、心が痛まないという場合もあります。
もし大量にあるなら、少量まで減らす…など、物理的に嵩を小さくするという手もあります。
私の場合は、亡くなった祖母の編んでくれたレース編みのマフラーや、誕生日にもらった蝶のブローチは、大人になった今使うことはありませんが、いつまでも取っておきたいモノ。箱にまとめて大切にとってあります。ただレース編みは大量にあったので、少量に減らすということはしました。
亡くなった方の形見だったり、「持っていることに意味がある」モノは手放す必要はありません。そういう時は、ぜひ「持っていくことを、決める」ことをしてみてください。同じ「持っている」であっても、「なんとなく持ってる」と「これからも持ち続けると自分で決めた」とでは、心に大きな違いがあると思っています。
これは自分にとって大切な人から頂いたモノだから、使わないし、好みじゃないけれど、ずっと持ち続けるのだ。そう心に決めてみてください。
「気持ち」と「モノ」を切り離してみる
あまりに大きいモノや収納を圧迫してしまうモノ。それがもし大切な人から頂いたモノだったとしても、「気持ち」と「モノ」とを切り離して、手放す選択をしても、誰も文句は言わないだろうと思います。
あなたにとって大切な人から頂いたモノなら、なおさら。
そのモノにあなたが苦しめられていると知ったら、「気にしないで〜手放して〜」と言うんじゃないかな。
そんな時におすすめの方法は、あまりにも単純な方法ではありますが、「一緒に写真を撮る」こと。
写真があれば、思い出を振り返るきっかけはちゃんと残ります。驚くほどスッキリした気持ちで手放せたりします。
そしてもう一つが、一言「いままでありがとう」「使ってあげられなくてごめんね」と、思いつく限りの感謝の言葉をかけながら、手放してあげること。ぜひ試してみてください。
まとめ
頂きものに苦しめられている人へ、「頂きものに苦しめられない考え方」をまとめてみました。
参考になったら嬉しいです♪