「捨てるのが苦手」でも、コツコツと。手放しにくい、2つのもの。

神奈川の湘南エリア(藤沢・辻堂・茅ヶ崎)で
活動する整理収納アドバイザー
佐藤ようこです。

(その他地域もお伺いいたします!)

「無理に捨てなくていいですよ〜」

お片付けサポートの時は
捨てたくないものを無理に
捨てさせるようなことは絶対にしません。

けれど「手放すこと」「捨てること」に
もう少しこだわってもいいんじゃないかな?
と最近思っているのは、

お客さまが一番
晴れ晴れとした表情を見せる瞬間が、
「作業で出たゴミ袋の山を、目の前にしたとき」
だと気づいてしまったからです。

「捨てなくてもいいですよ」とお伝えして
本当にあまり捨てるものがなかったとき、

見た目にはスッキリしたけれど
果たしてあの後お客さまの心は
スッキリしたのかな?と
考えてしまうのです。

「捨てるのが苦手」
その気持ちはよーく分かります。

私も全然得意じゃないです。が、
コツコツものと向き合い、
ちょっとずつ手放してきました。

今日は、そんな私が
「捨てる時の考え方」を
特に難しい2パターンに絞って
お話ししたいと思います。

「あんまり、もしくは全く
使ってないもの」

「思い出のもの」

それぞれ、見ていきます◎

あんまり、もしくは全く使ってないもの

「あんまり、もしくは全く
使ってないもの」に関しては、

まだ綺麗だし、
使いこなせなかった自分に対しても
罪悪感を持ちやすいのだと思います。

単純に、せっかく買ったのに…
と、もったいなく思いますよね。

この場合は、
使ってない理由を
深く掘り下げていきます。

実際のお片付けサポートでも、
使ってないけど
手放しにくいものがある場合は
「使ってない理由があるのですか?」
と、深掘りしてお聞きします。

同じ役割のものを、持っている。
使いにくさを感じる。
もらったけど、好みじゃなかった。
思い切って買ってみたけど、合わせにくかった。

今使ってないのには
必ず理由があります。

そして、その使わない理由こそが
手放す理由です。

理由が明確であればあるほど
今後も使う可能性は低いからです。

思い出のもの

「思い出のもの」を捨てるのは
もっとも難しいです。

ものは思い出すための
トリガーになりますし、
捨てたら、
二度と戻らないことが多いからです。

だからこそ、
ものをきちんと清算して、
過去にカタをつけることが、

よりいっそう深い意味合いを
持ってくると思います。

具体的には、
「枠を決め」て、
「残したい思い出を、
自分で選ぶ」
ことが大切です。

私は実は、
過去の後悔に囚われがちで、
そんな自分が嫌いでした。

でも、ある学びを得てから、
わざわざ過去に留まろうと決めるのも、
抜け出すことを決めるのも、
自分だということに気づきました。

今を楽しみたいから、
思い出しても嫌な気持ちになる過去は
捨てると決めたのです。

ものの持つ力って、
すごいです。

ものが、記憶を引き出すトリガーになって
考えたくないのに考えてしまう。

「なんであの時、もっとがんばらなかったのかな」
「なんで私はパッとしないのかな」
「あのとき、あんなこと言っちゃったな」

扉を閉めて隠しても、
ものすごい存在感で
無言の圧力をかけてきていました。

そんなものに囲まれていると、
今大切にしたいものや
本当に好きなものが
見えなくなってきます。

思い出は、
幸せなものだけあれば充分です。

家中の「思い出のもの」を
一箇所にあつめて、
まとめてかたをつけましょう。

思い出ボックスをつくって、
そこに入るだけのもの
とっておきのもの
振り返ると笑顔になれるものを厳選します。

そうしたら、思い出を振り返るとき
”楽しい・幸せ”でいっぱいになります。

“捨てる”のが大切な理由

捨てるのは罪悪感がある、もったいない。
そう思うのは当然です。

でも罪悪感を感じるのなら、
ものを「増やしてしまった」ことに対して
意識を向けた方がいいのではないか、
と思うのです。

「捨てるのが苦手」
「もったいない」

そうおっしゃる方の家は
ものが多いです。
よく買い、よくもらってきます。

本当は
「捨てる」ことより
「増やす」ことの方が
家計にも社会にも
影響が大きいはずです。

捨てる行為には限界がありますが、
増やす行為は無限だからです。

ものを使ってない理由を深く考えることは、
手放すチャンスに繋がると同時に、
その後、ものを増やす時の基準になります。

私も偉そうなことは言えず、今まで
買い物の失敗をたくさんして
手放して、手放して、手放して…

その経験があり、
失敗がグンと減りました。
(なくなった訳ではないですが…)

ものを捨てるのには
罪悪感があって当然です。

でも、必要な痛みなのだと思います。

捨てることを通して、
学ぶことができます。
同じ失敗を繰り返さなくなるのです。

まとめ

捨てるのが苦手だから、
片付けられない、と思っていますか?

捨てるのが得意!という人は
滅多にいません。

私も、ものに感情移入をしやすいタイプなので
決して得意ではありません。

でも、向き合うのは
今の自分を大切にしたいからです。

もし、手助けが必要なら
「捨てなさい!」なんて言わないので、
いつでも相談してくださいね。