子どもに片付けを教えたい時の、3つのポイント

神奈川県の整理収納アドバイザー
佐藤ようこです。

茅ヶ崎・辻堂・藤沢・鎌倉を中心に
出張サポートにお伺いしています。

オンラインでは
「片づけ心理学®」の講座を
お届けしています。


小さな子どもに片付けを教えたい!
でもどうすれば…?

今日はそんなお悩みの方に向けた記事です。

私には4歳の子どもがいるのですが
片付けの仕事をしているので、
さぞ子どももお片付けができるのでしょうと
言われることがしばしばあります。

いえいえ。
何度片付けるよう言っても聞く耳もたず。
「一緒に片付けよ〜」と始めたはいいものの、
30秒後には散らばったおもちゃでまた
遊び始めてしまいます。

私は子どもの頃から
お片付けが嫌いではありませんでしたが
息子はあんまり好きじゃなさそうです。

それに、親ができるから
子どもも同じようにできるのが当然…なんて
考えてみればあり得ない話ですよね。
(他のことに当てはめてみたら分かりますよね!)

「片付けて」の声かけをしなかった結果…

昨年末に、ちょっと実験的な気持ちで、
お片付けの声かけをせず1週間ほど過ごしてみたら、
子ども部屋は大変な状態になってしまいました。

しばらくこんな部屋で過ごした結果、
息子は部屋では遊ばなくなり
(足の踏み場もないですからね…)
リビングにもおもちゃが散乱。
遊びたくても探し物ばかり。
テレビをぼーっと見る時間が増えました。

さすがに息子も
「片付いている方がいい」と言ってくれたので
「そうだよね」と内心ホッとしながら、一緒にお片付けをしました。

子どもに片付けを教えたい時の、3つのポイント

お子さんのお片付けについて
お悩みの方は本当に多くて、
一緒にお片付けをすることも多いのですが、
じゃああなたの家では、
おもちゃが散らかってないの?と聞かれたら
いやいや…すごいですよ…と。

でもね、私も同じように
育児のことで何かと悩んでいる母ではありますが、
片づけのプロとして、
心がけていることはあります。

私が心がけているのは3点です。

  • 片付けやすい土台づくりをしてあげること
  • お片付け=「使ったものを戻すこと」と教えてあげること
  • 子どもの集中力は持たないことを理解すること

片付けやすい土台づくり

片付けやすい土台づくりは、
最も大切です。

土台づくりとはつまり、
おもちゃの定位置を決めること。

定位置の作り方にもコツがあって、
1ジャンル1ボックスに納めたり、
ラベリングをしたり、
出し入れのアクションを少なくしたり、
ものに適した収納用品を使用したり、
一軍と二軍に分けて、よく使うものほど取り出しやすくしたり。

実は、大人であっても子どもであっても
ポイントはほとんど同じ。

「整理収納」の基本ばかりですが、
子どもの場合はそれをもっともっと
使いやすく、簡単にしてあげる必要があります。

お片付けとは、「使ったものを戻すこと」だと教える

もう一つは、
お片付け=「使ったものを戻すこと」と
教えてあげること。

実は、土台(定位置)がなければ
戻すこと、つまりお片付けってできないんです。

だから、まずは土台づくりをして、それができた状態で、
片付けって何?ということが理解できるのではないかと思います。

私は息子に声かけするとき
「使ったもの、もどして〜」と言っています。

めんどくさそうにしてますが、
今の所、簡単なもの(ハサミやセロテープなど)なら、これでお片付けできているので、OK!

あとは根気強く、片付いた状態って気持ちいいよね〜ということを体で覚えてもらいながら、伝え続けていきたいなーと思っています。

集中できなくて当たり前

最後に、
子どもの集中力は思ったよりもたないことを理解すること。教える側の心構えとして、これ実はとても大事です。

大雑把に「片付けて」と言うのではなく、「おしごと」を細分化して与えるのが効果的です。

散らかった部屋を子ども一人で片付けるのは、
子どもの能力の限界を超えています。

子どもが集中できるのは、

幼児期:年齢+1分程度
小学生:15分程度

と言われています。

うちの子は4歳なので
せいぜい5分程度。

その上、好きじゃないことって
大人でも集中できないですよね。

さらにいえば、
おもちゃを片付けるということは
つまり次から次へと
おもちゃが目に入ってくるということ。
目移りしてしょうがないのです。

「集中できなくて当たり前」

このことを理解できていれば、
「片付けなさい!」→片付けない→「なんで言うこと聞かないの!」と
イライラしてしまうことも
減るのではないでしょうか?

声をかけるなら、
「片付けなさ〜い」とざっくり伝えるのではなく、
少しずつ「おしごと」を与えてあげるのが
効果的かと思います。

「電車をこの箱に戻してね」

戻せたら、褒めてあげて…

「次は、ブロックをこの箱に戻してね」

できたら、褒めてあげて…

そして、集中が途切れてきたな〜と思っても、
怒らない。できなくて当たり前です。

まとめ

いかがでしたか?

片付けのプロが、子どもに片付けを教えたい時の3つのポイントは…

  • 片付けやすい土台づくりをしてあげること
  • お片付け=「使ったものを戻すこと」だと教えてあげること
  • 子どもの集中力は持たないことを理解すること

お子さんがまだ小さな
幼児や小学生であれば、
土台づくりをしてあげる必要があります。

そして、散らかった部屋を片付けるなら、
子どもだけにやらせるのではなく、
一緒にお片付けに取り組んであげる方が
スムーズかと思います。

子どもにはまだ、
大人と同じような能力はありません。

それを知るだけで、
お片付けのことに限らず、
いろんなことに少しだけ
大らかな気持ちで
いられるのではないでしょうか?
(もちろん、大らかでいられない日もありますけどね…!)

子どもの能力が大人とどう違うのか、
知る一助となります。
こちらの本、おすすめです↓

(「最後に」の章まで、じっくり読んでみてほしいです!)

「土台づくり」や
「お片付けの基本」について、
「とは言っても、子どもに伝えるのはむずかしいよ〜」と悩まれたら
ぜひご相談くださいね♪

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